特別展

特別展『古文書から紐解く 江戸時代に考案された自転車』展

   ―徳川吉宗の時代にペダルとクランクで走る自転車が日本で作られた―

自転車の始祖は、ドイツのカール・フォン・ドライスが発明したドライジーネ(1817年)とされています。そして、フランスのミショー親子が前輪にペダルを付け(1861年)その後イギリスで進化していきます。方向を変えるための操舵機構と、足の力で車輪を回す駆動機構が自転車の概念を形作るものだとすると、そのような機構をもった舟型の乗り物が、江戸時代、それも八代将軍 徳川吉宗の時代に日本で考案されていたことを皆さんはご存じですか。 彦根藩士、平石久平次(当時一流の歴算家)が自著「新製陸舟奔車之記」(1732年)に記すその乗り物は、時速14kmほどの速さで走ったとされます。

今特別展では久平次の陸奔舟車と前後して、同時代に考案された庄田門弥と竹田近江の陸船車を当時の古文書を軸に紐解いていきます。そして、『自転車とは?』の問いにどんな答えを見つけることができるか、皆さまと共に考えていきたいと思います。

場所:シマノ自転車博物館 4F特別展示室
会期:2024年4月2日(火)~2025年3月23日(日)


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