春の始まりとともにスタートした3か月の「自転車でウェルネス講習」。このプログラムは、「自転車に乗ること」そして 「食事を見直すこと」の2つを楽しみながら、生活習慣を改善していきます。 9名の参加者は途中リタイアすることなくそれぞれの健康課題改善の糸口を見つけて講習を終えることができたようです。その3か月の様子と結果をレポートします。
■講習の様子:知ることから始まる変化
初回講座では自転車の健康効果、交通ルール、食に関する基礎知識について知ってもらいました。(写真1)
午後からはシマノ自転車博物館の館内見学で、自転車の歴史や技術、そして自転車のこれからを知ってもらいました。
壁面に描かれた「自転車に乗るとどんな良いことがあるの?」という問いかけはこの講習の、そしてシマノ自転車博物館が目指す“Well-Being”(心身ともに健康で社会的にも満たされた状態)です。(写真2)
そして、2回目は実技のサイクリング。
5月の爽やかな風を受けながら世界遺産の百舌鳥古墳群から海沿いまで、堺の歴史文化を辿りながら走りました。車や徒歩とは違う自転車の”ちょうどいいスピード”は、見慣れたはずの町を違った景色にして、新鮮な気付きを与えてくれます。これからも“運動+α”の楽しみを見つけながらサイクリングを継続させて欲しいと思います。(写真3)
■毎日の習慣を「見える化」する
講習日以外も参加者の取り組みは続きます。
毎日食べたものと運動量をアプリに入力して、「体に入ったカロリー」と「使ったカロリー」を数値化することで、 自分の習慣や改善ポイントを見つけることができます。
・普段何気なく食べていたものは脂質や塩分が多かった
・サイクリングではこれくらいのカロリーを消費できるのだ
・階段を使ったり散歩や家事でも運動になる 等々・・・
日常を数字に置き換えることで、小さな気づきが行動を変えるきっかけとなります。(写真4)
■3か月の成果:サイクリングを楽しむことが結果に繋がる
この講習では「週3回・30分以上の自転車運動」を推奨していますが、「サイクリングを楽しむ」ことで目標を大きく上回る頻度と時間となり、体重・腹囲のいずれかで確実な成果が出せたと言えます。
□ 9名の平均成果は・・・
• 体重 −2.0kg
• 腹囲 −3.7cm
• 週の自転車運動回数 4.8回
• 1回の乗車時間 60分
• 3か月の自転車運動累計時間 3310分(約55時間)
最も変化した人は体重−6.8kg、腹囲−12.1cm減少。 特に腹囲の減少が大きく、サイクリングの有酸素運動が内臓脂肪の減少に効果があることが分かります。
体重と腹囲以外にも、コレステロール値が正常値入った人など、効果に個人差はあれども 「全員が何らかの改善を達成」されています。(写真6)
■身についた“続く習慣”(最終アンケートより)
□食習慣の変化
•栄養成分表示を見るようになった
•揚げ物を控えるようになった
•朝食の比率を高めた
•炭水化物のダブルをやめた
•食べ過ぎたら数日で調整する
•脂質を抑え、タンパク質を意識するようになった
□運動習慣の変化
•毎日30分のサイクリング
•通勤時の階段登り、スクワット、腹筋を軽めに毎日、帰宅後夜の自転車30分
•車を使っていたところを自転車に置き換える
•家事の合間にちょっと運動
•夜に自転車(マシン)を漕ぐ習慣ができた
全員で集まるのはたった2回だけで、あとは自宅で改善活動をしてもらう講習でしたが、オンラインでコミュニケーションを取ることで「一人じゃない」「みんなで励ましあえる」という環境が、継続の力になっていたようです。(写真7,8)
■講習を終えて:スタッフからのメッセージ
自転車はただの移動手段ではなく、また 「運動しなければ」という義務感を「ちょっと走りたい」という楽しみに変えてくれる乗り物です。
景色が変わる、心地よい風、気分が軽くなる、そして、気づけば体も軽くなる。
この講習で得た習慣は、きっと皆さんを健康に導いてくれるはずです。