皆さんは関西文化の日をご存じですか。2003年に当時の文化庁長官河合隼雄が関西地方を文化事業で活性化させようとの想いで始まったもので、関西一円の美術館・博物館・資料館当の文化施設の入館料が無料となります。
シマノ自転車博物館も11月18/19日は入館無料で多くの人で賑わっていました。
ということで、当日の自転車散歩は関西文化の日協賛イベントです。
さて、今日の自転車散歩の目的地は、2023年が開園150周年となる浜寺公園です。
暦の上では立冬を過ぎて、朝は少々冷気が感じられますが、サイクリングには最高の季節です。
秋晴れのもと、自転車博物館を出て、土居川公園に沿って南下、その後紀州街道に入ります。
紀州街道は大阪と和歌山をつなぐ街道ですが、街道筋には多くの歴史をたどる遺構があります。自転車で走っているとついつい気になって止まりたくなる場所が多いのです。
新湊小学校の前には「石津の風車」があります。
100年ほど前、この辺りは畑が多かったのですが、水を井戸で汲むのが大変でした。そこで、オランダの風車からヒントを得て井戸を汲む風車がたくさん作られたようです。戦後間もなくの頃は300基以上の風車が一面に林立していたようです。
しばらく行くと石津川に架かる太陽橋です。「たいようばし」は、日が昇ってから沈むまでずうっと見渡せるということでそう呼ばれたようですが、今でもその風情を感じることができます。それくらい空が広いってことですね。
石津川を渡ってほどなく、紀州街道を海側に折れるともう浜寺公園です。 まず、浜寺大橋を渡り泉北臨海緑地側、浜寺水路の西岸を走ります。 この水路は漕艇場として使われていてボートレースの公認コースです。 水路に沿って進むこのコースはとても気持ちの良い眺めです。 この日も水路で練習するチーム、艇を整備する学生さんたちを横目に快適なライドを楽しみました。
浜寺水路の南端から今度は高石大橋を渡って本土?に戻ると高石漁港です。 水路越しに走ってきた道を眺めていると、自転車に乗ったおじいさんに気が付きました。 見ると、大きな松ぼっくりを積んでいます。そして前かごには虫かごとたくさんのビニール袋が。良く見るとヤドカリ、バッタ、てんとう虫、かまきり・・・。季節を見まがうような小動物の数々にびっくりしてしまいました。 近くに住んでおられるとのことですが、自転車が生き物の採集の大事な足となっているようです。
そして、いよいよ浜寺公園に入ります。
公園には明治の頃から多くの別荘が建っていたようで、火災から守るために置かれたアメリカROCK社製の消火栓が残っています。
公園では、人気のバラ園を見学しました。秋咲のバラは心なしか落ち着いた雰囲気が味わえます。
浜寺公園を出てからは、浜寺公園駅旧駅舎に立ち寄りました。1907年に辰野金吾の設計で建てられたもので国の登録有形文化財となっています。
紀州街道を戻ってきて最後に利晶の杜に立ち寄りました。関西文化の日なので、有料ゾーンも無料で見学です。
お昼過ぎに自転車博物館に無事帰着しました。 本日参加の皆様お疲れ様でした。
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