堺の寺社めぐり

本日の自転車散歩は、当館がある堺の寺社をめぐる、堺の歴史×自転車を楽しむ会です。

解説は堺観光のプロフェッショナルである『堺観光ボランティア協会』様のスタッフにご協力いただき、12各所に寄り充実した内容を分かりやすく解説していただきました。

【妙国寺】

かつて織田信長や徳川家康が訪れ、日蓮宗の本山の中でも異色の歴史を持つお寺です。

大きな蘇鉄(ソテツ)があり文献に度々登場します。織田信長にまつわる伝承があり、この木を所望した信長は権力に任せ掘り起こさせ、遠く離れた安土城に移植させました。ところが毎夜「堺へ帰ろう」と泣いたため、激怒した信長が家臣に命じ切らせると、切り口から血を流し苦しみはじめ、気味が悪くなり元の妙国寺へ返し、再び植樹したものが今日の妙国寺のソテツであると言われています。
※ソテツの樹液は空気に触れると赤朱色になるそうです。

【高須神社】

戦国時代から江戸時代にかけて鉄砲の産地として知られるようになった堺の北東端にある神社です。
大坂冬の陣後の元和元年(1615年)に創建されました。慶長14年(1609年)に家康から大砲を作ることを命ぜられ、砲身一丈(約3m)の鍛造砲を作り、慶長19年(1614年)の大坂冬の陣の際には急遽1000丁の火縄銃を製造するように命ぜられ、これにも応えた理右衛門は家康から高須の地を授けられます。

【鉄砲鍛冶射的場跡】

南海本線七道駅近くの工事現場から大正3年に石碑が発見され、そこには『放鳥銃定限記』と題する漢文が刻まれていました。

石碑には「小濱民部丞嘉隆は文武両道の達人であり、堺の海辺に鉄砲の試射場を設け、砲術の訓練と研究を重ねた」との内容であり、資料として大変貴重なものです。

【清学院(2024年3月3日再開館)】

修験道の道場としての歴史があり、江戸後期から明治初期にかけては「清光堂」の名で寺子屋としても使われいました。仏典を求めて日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えてチベットに入った河口慧海(1866年~1945年)もここで学んでいました。

【鉄砲鍛冶屋敷(2024年3月3日開館)】

この井上関右衛門家住宅は、江戸時代の鉄炮鍛冶の住居兼作業場でした。

職人としてだけでなく、文化人としての側面を持っていて屋敷内には、庭や茶室等も備わっています。

古墳時代から現代にいたるまで続いてきた「鉄のものづくり」の一端をになう鉄炮鍛冶の歴史などを後世に伝える場所でもあります。

【山口家住宅(2024年3月3日再開館)】

主屋は慶長20年(1615)の大坂夏の陣の戦火により市街地が全焼した直後に建てられた現存する数少ない江戸時代前期の町家のひとつです。

伝統的な堺の町家暮らしを感じることができ、打刃物・線香・和晒・緞通など伝統産業の紹介や、季節のしつらいの展示も行われています。

【月蔵寺】

明治4年(1871)から14年(1881)まで、堺県庁の庁舎として使用されたお寺で、創立は文明年間に建立された御坊に始まります。幾度かの戦乱により荒廃が進んでいましたが、元和9年(1623)に本堂の再建が行われました。享保13年(1728)に竣工したものの寛政10年(1798)の火災で焼失しました。山門と鐘楼はこの火災を免れたもので、現在の本堂は文政5年(1822)に再建されたものです。

【本願寺別院】

明治4年(1871)から14年(1881)まで、堺県庁の庁舎として使用されたお寺で、創立は文明年間に建立された御坊に始まります。幾度かの戦乱により荒廃が進んでいましたが、元和9年(1623)に本堂の再建が行われました。享保13年(1728)に竣工したものの寛政10年(1798)の火災で焼失しました。山門と鐘楼はこの火災を免れたもので、現在の本堂は文政5年(1822)に再建されたものです。

【堺伝匠館】

堺の伝統産業を一堂に集めていて、2階には、堺の伝統産業に関する歴史、製法、道具等を展示があります。また堺刃物ミュージアムでは、歴史や製造方法、製作道具などを展示しており、包丁の素材を用いて製作したシャンデリア『HIBANA』は圧巻です。

【菅原神社】

人生に必要な願意が揃う神社です。

堺に漂着した菅原道真自作の木像を祭ったのがはじまりといわれ、境内に堺戎神社は、南大阪随一のえべっさんとして有名です。

【開口神社】

旧市内唯一の式内社で天平18年(746年)行基が境内に念仏寺を建立し、大同元年(806年)空海が宝塔を建てたので「大寺」とも呼ばれています。

【堺市役所21階展望ロビー】

地上80mから360度の展望が無料で楽しめる回廊式ロビーです。仁徳天皇陵古墳をはじめ堺のまちが眼下に広がり、遠くは六甲山、あべのハルカス、金剛山等が見渡せます。

参加者の皆様、本日はご参加いただきありがとうございました。

  • 開催日
    2023年12月17日 日曜日
  • 天気
  • 走行距離
    11km
  • 参加者
    5名+スタッフ2名

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